鴨庄酒造株式会社

1867年(慶応3年)創業の当社は、日本で一番小さいと言われるほど製造量の少ない酒蔵です。
酒造りの方針は、「手づくり・小仕込みにこだわり、すべて純米酒のうまい酒を造る。酒本来の味をお客様にお届けする。トレンドに左右されず、県内産米のみを使用した唯一無二の存在感のある個性を貫く。」で、日々酒造りに邁進している。

LANDSCAPE
風土の特徴

自然に囲まれた酒造りに適した風土

今なお大自然に囲まれた霧深き丹波の国、日本三大杜氏の一つ「丹波杜氏」発祥の地であり、酒造りの歴史のある町として名高い兵庫県丹波市市島町の旧鴨庄村。周りを山々に囲まれたこの地は、冬場は冷え込む気候、稲作に適した土壌と妙高山から流れ出る清らかな水も酒造りに適している。

山田錦をはじめ、兵庫県内産の酒造好適米を使用

地元兵庫県で生産された酒米およびコシヒカリを使用。有名な「山田錦」をはじめ、 大粒で心白の発生が良く、酒造適性が高い「兵庫北錦」、耐冷性が強く、心白の割合 が高い酒米新品種で、「Hyogo Sake 85」などを使用して日本酒を醸している。

STORY
歴史とこだわり

日本で一番小さな酒蔵になって再起をかける

桶売り(醸した酒を大手酒造メーカーに販売)を事業の柱としていた当酒蔵は日本酒離れで需要の減少傾向が続く中、新型コロナが襲いかかった。取引先がなくなり、蔵人を雇えなくなるまで落ち込んだ。そんな中、事業方針の大転換を図り、全量純米、全量手仕込みで、伝統的な造りに原点回帰した。石高20石からの日本で一番小さな酒蔵として再スタート。鴨庄酒造が醸す日本酒のこれからが楽しみである。

兵庫県丹波市旧鴨庄村は京都「下賀茂神社」の荘園だった!?

兵庫県丹波市にある「鴨神社」は、古伝によると賀茂真蓑鴨大明神のご神託によって鴨部の部民等を語って奉斎したものという。なお、当社応永28年の棟札に禰宜賀茂県主経良と記しているから創立以後久しく京都の賀茂神社において支配していたものであろう。昔から、稲作をはじめ、農業に適した豊饒な土地だったといえる。