保護中: 東和酒造有限会社

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INFORMATION
酒蔵情報

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  • 保護中: 東和酒造有限会社
  • 京都府福知山市字上野115,116,117番合地
  • https://towa-shuzou.jp/

LANDSCAPE
風土の特徴

六人部(むとべ)という風土を醸す。

東和酒造が酒造りの原点としているのは、京都府福知山市・六人部地区です。 由良川と土師川の豊かな水に恵まれたこの地域では、昔から米づくりが盛んに行われてきました。 現在、酒造りに使う酒米の約7割は六人部産。さらに、蔵の井戸水と同じ水系で育った酒米を選ぶことで、水と米が育まれた土地の個性を、そのまま酒に映し出そうとしています。 自然の恵みだけでなく、この土地で暮らす人々の営みも大切にしながら、六人部の風土を映す酒造りを続けています。 (写真:六人部の田園風景)

手仕事だからこそ、生まれる味。

東和酒造では、総米500kg以下の小仕込みを基本としています。 麹づくり、醪の管理、木槽による搾り、瓶詰めまで、多くの工程を人の手で行い、その年の米や気候と向き合いながら一本一本を丁寧に醸しています。 大量生産ではなく、手間を惜しまない酒造り。 それが東和酒造らしい味わいを支えています。 (写真:仕込み・酒槽・瓶詰め風景)

地域の未来をつなぐ酒蔵

酒は、蔵だけでは生まれません。 米を育てる農家の手仕事、豊かな自然、清らかな水。そして、六人部という土地。そのすべてが重なり合って、一杯のお酒になります。 六人部を歩くと、四季折々に表情を変える田園風景が広がります。 春は田植えを迎える水田が陽光を映し、夏は青々とした稲が風に揺れ、秋には黄金色の実りが里を彩る。 東和酒造が醸しているのは、酒だけではありません。 この土地の風景、そのものです。 だからこそ、一杯の酒は人から人へと受け継がれ、六人部という土地の記憶もまた、未来へつながっていきます。 (写真:酒米・農家・六人部の景色)

STORY
歴史とこだわり

前を向くという選択。

東和酒造が自家醸造を再開したのは、33年ぶりのことでした。 酒造りを再開すると決めた今川純さんは、実家の仕事を続けながら各地で修業を重ねます。 効率化された大規模な酒造りではなく、自分が目指す酒造りを学べる小さな蔵を選び、現場で酒造りを学び、酒類総合研究所でも知識を深めました。 再開初年度の酒造りは決して順風満帆ではありませんでした。 33年ぶりに動き出した蔵では思うような酒ができず、多くの課題にも直面します。それでも一つひとつ改善を重ねながら、自分たちの酒造りを築いてきました。 今川さんは当時を振り返り、こう語ります。 「廃業するよりは楽だった。気持ちが前向きになれた。」 酒造りの再開は、過去を取り戻すためではなく、未来を選ぶ決断でした。

二人だからこその酒造り

33年ぶりの自家醸造の再開。 それは決して、今川純さん一人の挑戦ではありませんでした。 少人数の酒蔵では、酒造りだけではなく、瓶詰めや出荷、営業、蔵の管理まで、日々さまざまな仕事があります。 そんな日々を支えてきたのが、ご主人・玄さんの存在です。 それぞれが役割を担いながら、力を合わせて酒蔵を守り続けています。 取材中も、お二人の自然なやり取りや穏やかな笑顔が印象的でした。ともに歩んできたからこそ生まれる信頼関係が、そこには感じられます。 東和酒造のお酒には、夫婦二人三脚で酒蔵を守り続ける日々が息づいています。

酒で、六人部という名前を未来へ

東和酒造が大切にしているのは、お酒を造ることだけではありません。 その先にあるのは、この酒を通して六人部という土地を未来へつないでいくことです。 代表銘柄「六歓(ろっかん)」も、その想いから生まれました。 「六人部」という名前は、時代の流れとともに住所表記から少しずつ姿を消しつつあります。 それでも、この土地の名前を酒として残したい。 酒を手に取った人が六人部という場所を知り、訪れ、この土地の風景や人の温かさに触れるきっかけになれば――。 そんな願いが、「六歓」という名前には込められています。 東和酒造のお酒を口にすると、どこか懐かしく、あたたかな風景が浮かびます。 それは、六人部の自然だけではありません。 この土地で暮らす人々の営み、この土地を大切に想う気持ち、そして六人部という名前を未来へ受け継いでいきたいという願い。そのすべてが、一滴一滴のお酒に息づいているからなのでしょう。