茨木酒造合名会社

かつての銘醸地、西灘と呼ばれた明石にて1848年創業。東京農業大学で醸造学を学び、丹波杜氏の下で修行を積んだ、9代目蔵元杜氏を筆頭に少数精鋭で酒造りを行っております。創業当時は初代清兵衛の「清」に、高貴なものとされた「玉」を合わせた「清玉」と言うブランドで出荷していましたが、7代目が戦後、「新たな銘柄で再出発を」と名付けたのが、茨木酒造の代表銘柄「来楽」です。来楽の名前は論語の「朋有遠方より来る、亦楽しからずや」から命名しました。
学友や旧友などと再会し、酌み交わす時間が人生において一番素晴らしい時間だとの想いが込められています。

INFORMATION
酒蔵情報

LANDSCAPE
風土の特徴

原料へのこだわり

使用しているお米は山田錦など兵庫を代表する銘柄を中心に、オール兵庫県産を使用しています。使用するお米の田んぼに張る水は、お酒の仕込みに使用するのと同じく六甲山の伏流水。その土地の米と水の恵みによるテロワールともいえます。余談ですが、同じ六甲山伏流水でも灘は"宮水"、明石は"寺水"と土壌によって異なる水に仕上がります。

実は重要な「搾り」

手間暇かけて醸したもろみを搾って酒粕と酒に分ける「上槽」という行程があり、ここにもこだわりがあります。一般的に連続式自動濾過圧搾機という機械で、お酒に圧力をかけて酒粕と酒に分けます。ただし、使用する機械の布やゴムを含むため、どんなに清掃しても残り香が酒に移ってしまいます。それを防ぐために茨木酒造では2017年に匂いを吸着せず使い続けられる、こだわりのしぼり機を導入しました。タンクで発酵したお酒の味をそのままにお届け出来るよう、徹底的に清掃に時間と手間暇を掛けています。

STORY
歴史とこだわり

伝統的な酒蔵と新たな挑戦

夏場の日差しを遮るため、南側は土壁になっており、北側は冬の厳しい寒風が入りやすい伝統的かつ機能的な構造の蔵で酒造りを行っております。洗米から麹造り、仕込みからビン詰めまで手作業にこだわっています。一方、仕込みの際多くの蔵が使っている、お米をタンクに送る風送ホースを廃止し、フォークリフトで移送するなど、衛生面・省力化のための少人数で酒造りを行うための創意工夫を取り入れています。

明石の素材に寄り添った、自分らしい酒造り

酒造りのイメージとして大事にしていることは、料理とのペアリング。漁港の町、明石の地酒としてこの地に根ざした酒造りを目指しています。ただ食材と合わせるというより、どんな料理と合わせるかをイメージして日本酒の骨格を決めていきます。この地の水でしか出せない来楽ならではのお酒を醸します。