壺坂酒造株式会社

壺坂酒造は寛永6年(1629年)兵庫県姫路市香寺町中寺にて創業。
気候の問題があり現在の地、同市夢前町前之庄に文化二年 (1805年) に移転した。
夢前町でしかできない自然発酵という技術と伝統を今に引き継いでいます。

LANDSCAPE
風土の特徴

酒米の最高種「山田錦」

良い酒米が良い酒を造る。酒米の最高峰と言われる「山田錦」は兵庫県で最も多く生産されています。粘土質の土壌、昼夜の寒暖差、気候など限られた条件の中でないと育たない山田錦はここ播磨の地でその大部分が生産されています。酒造りに最も大切な米は地元播磨の良質な酒米を使用しています。

雪彦山の清水

日本酒に欠かせないもう一つの大事な素材が水です。酵母が育つための成分がバランスよく含まれ鉱物など有害成分がない水が必要です。壺坂酒造は日本三彦山の一つである雪彦山系の伏流水を使用。雑味のない山の清水を使うことで米の香りを引き立て、透明感とキレのある味わいが生まれます。

昔ながらの自然発酵

壺坂酒造は播磨・夢前町の気候風土にすべてを預けるという昔ながらの自然発酵を実施しています。蔵内に温度管理機器などは一切置かず、昼夜の気温差が激しい気候を利用し、酒蔵の扉の開閉のみで蔵内の温度や湿度を調整し発酵・熟成させています。播磨・夢前の気候風土をお酒に伝える昔ながらの技術です。

STORY
歴史とこだわり

壺坂酒造の酒蔵

6代目当主「善造」が建設した壺坂酒造の酒蔵は築210年以上経過しており、蔵二階の床板をはずして、醸造甕への麹投入や天秤搾りができる珍しい構造になっています。当時は商家には許されていなかった三間続きの座敷を板戸で切り離すなどの工夫が凝らされています。これらの特徴により2008年に姫路市によって酒蔵・母屋が「都市景観重要建築物」に指定された情緒と歴史のある酒蔵です。